お誕生日おめでとう。
今日でキミも6歳を迎えましたね。
6年前の丁度今頃、キミはかーちゃんのお腹から出てきたんだったね。
手術台の上で、キミの元気な産声を聞きました。
お腹から出てくる瞬間を、とーちゃんも心配して、ずっと見守ってくれました。
「親父やぞ」
普段あんまり感情を出さないとーちゃんが、嬉しそうにキミに語りかけていました。
「ずっとアタシのお腹の中にいたのは、アナタだったのね?」
キミの顔を見て、かーちゃんはやっと安心しました。
帝王切開で産んだので、しばらくの間、身動きが取れなかったかーちゃん。
お腹の傷の痛みが凄くて、寝返りすらできなかったけれども、キミの顔見たさに、ナースコールを何回も鳴らして
「ウチの子を部屋に連れてきてくださ~い」と頼んだことを思い出します。
(病院勤めをしている今では、何と迷惑な患者さんだっただろうと思いますが。)
キミを抱っこすると、ふわふわして、小さくて、ずっとずっと離したくないという気持ちになりました。
でも、体力がなくなっていたかーちゃんには、キミの出生時3435グラムの重さが、ずっしり来ました。
「お腹の傷が開かないように、あまり重いものは持たない方がいい」
と看護婦さんに言われたかーちゃん。
「なら、赤ちゃんは持たない方がいいですか?!」
と聞いてしまい、看護婦さんに笑われてしまいました。
痛み止めの変な副作用や、お腹の傷の痛み、おしっこの管の違和感の中、かーちゃんはキミの顔を見るたびに
「なんてかわいいんだろう」
とついつい笑顔になってしまうのでした。
泣いてもかわいいとはいえ、おむつ換えや母乳でもなかなか泣きやまなかったキミ。
「ほら、飲み放題よ」
母乳をあげながら、ちゅぴちゅぴっと口を動かすキミの顔に、ついついにっこりしてしまいました。
今はすぐそばにはいられないけれども、心はずっと、キミに寄り添っていきたいと思っています。
生まれてきてくれて、ありがとうね。
かーちゃんは、キミに出会えて、とってもとっても幸せです。
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